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『火花』 又吉直樹 [本]

芥川賞受賞作品
『火花』又吉直樹
『スクラップ・アンド・ビルド』羽田圭介

225.JPG

知り合いが、両作品が掲載されている文芸春秋を貸してくれたので
一気に読破。

『火花』はピース又吉さんが、こんなに文学的な作品を書けるってことにびっくりでした。

私が講評なんかするのは100年早いんですけど、
中には高度な言い回しや複雑な語彙、表現がみられ、
ハイレベルな作品でした。

物語は「僕」が語る形ですすめられますが、
この「僕」は、なんとなくやさしくゆるさが感じられ、
これがピース又吉さんの持つ優しさなのかな、と思いました。

内容は、漫才コンビを組んでいる「僕」の話です。

もちろん要所要所に経験からくるエッセンスは加えてあるのでしょうが、
あんまりご本人とは関係もないのでしょうか?

これはこれですばらしい作品だったと思いますが、
今後、書き続けてどんな感じの作品が出てくるのか楽しみです。

しかし、「先輩」のラスト付近でのあの変貌は
どう思いつくのでしょうか…。

笑えない悲しさが衝撃的。


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